riber side home

ついぞ5分前には無かった風が窓を叩く音。カーテンを閉めているので外の様子は窺がいしれないが、聞いてるぶんには吹きすさんでるようだった。一雨来るのかもしれない。

だとしたら、家の前を流れる川に少しぐらい、水かさが増えたらといいと思う。この所、暑く乾燥した日が続いたものだから川を流れる水が極度に減って底が目視できる程になってしまった。そうなると、流れに取り残されてしまった不純の沈殿物が日射に焦がされ異臭を放つようになるので衛生上よろしくないのでね。

川は色んなモノを呑みこんで流してゆく。キミが投げ捨てた指輪も、アイツが叩き壊したギターも呑みこんで消し去った。流れきれずに漂い続けたものは、未練という骸となりて臭いを撒き散らす。だから、雨が今晩の内に沢山降って、川に流れていけばいい。そうすれば、昨日浮かんでたボロボロの骸も朝には見えなくなっているに違いない。